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2017/2/25(土)3つの時計

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今夜の一枚
Wisdom Of The Elders/Shabaka And The Ancestors
Shabak Hutchings(ts),Mthunzi Mvubu(as),Mandla Mlangeni(tp),Siyabonga Mthembu(vo),Nduduzo Makhathini(Rhodes,p),Ariel Zamonsky(b),Gontse Makhene(perc),Tumi Mogoriosi(ds)
2016発表 P+C Brownswood Recordings

朝が早い仕事をしている為、自室に3つの目覚まし時計を置いている。アラーム時刻を微妙にずらしておけば、例え寝ぼけてアラームを止めてしまったとしても、全部止めてしまうという事はまずないからである。また3つも目覚まし時計があれば、そもそもアラーム時刻をセットし忘れるというミスも最小限に防げるという意外な利点もある。その代わり、休日にアラームを解除し忘れるというミスもたまにやるが、たまに無駄に起こされる事は逆に楽しめてしまうちょっとマゾな僕なのである。

ちょっとふざけてしまった(笑)。3つの時計を見ていてふと思った。世の中には実際に3種類の時計が存在し得る。普段我々が使用している一番スタンダードな時計をここでは「現在時計」と呼んでみる。するともう2種類は当然「未来時計」と「過去時計」である。「未来時計」とは、これからやって来るある時刻に対してだんだんと近づいて来る時間を刻む時計である。そして「過去時計」とは、もう過ぎてしまったある時刻に対して、だんだんと遠ざかっていく時間を刻む時計である。未来時計に関しては、現在時計のアラーム機能も一種の未来時計とも言えるし、例えば万博の開催日をカウントダウンする時計など、実際に目にした事もあるであろう。そしてその未来時計も、目標のその時刻を過ぎれば、もしその時計が0から増えていく時間を刻み続けるのであれば、一瞬で過去時計の早変わりする訳である。

そう、世の中には現在・過去・未来という3つの時の概念がある。我々は余程の例外が無い限り100%全員現在を生きている。大抵の人は現在・過去・未来の三種類の時間の中で現在の事を考えている時間が最も多いのではないだろうか。でも、現在というのは思えば不思議な概念である。時間軸というものを直線で描いてみると、過去と未来という永劫な時間を分断する一次元の点が現在だ。従って現在とは一瞬にも満たない時間であるから、我々が現在の出来事だと思っている事のほとんどはごく近未来もしくは近過去(大抵は近過去)の出来事であると言えるのではないだろうか。現在とは分岐点に過ぎない。

そんな事を考えながらここ数日こんなアルバムを聴いていた。ある人の情報で知った、最近のジャズである。最近は新しい種類のジャズが沢山出てきていて、それらには面白さを感じていながら、何故かどっぷりとはのめり込めない僕である。でもこれはなかなか面白いと思う。リーダーのShabaka Hutchingsは英国の生まれだが、参加ミュージシャンの多くは南アフリカのミュージシャンで、録音もヨハネスブルグである。今流行っているジャズとも一味違う、そして1960年代にこういう音があっても不思議ではない、正に過去と未来の分岐点に置きたいアルバムである気がする。"Africa/Brass"と同様に、寝る時に聴くと不思議な感覚を呼び起こすアルバムである。




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