記事一覧

2017/4/20(木)命日に思う

bent jadig

今夜の一枚
Bent Jædig Was Here~Live At Montmartre 1969
Bent Jædig(ts),Kenny Drew(p),Niels-Henning Ørsted Pedersen(b),J.C.Moses(ds)
Jan.31 & Fer.1,1969録音 Stunt Records

昨晩の事。

去年こんな日記も書いたが、4/19はデンマークのジャズ・ベーシスト、ニルス・ペデルセン氏がこの世を去った日である。またふと思い出したのでちょうど一枚手元にあった彼の参加録音を聴きながら日記でも書こうとしていたらいつの間にか大爆睡してしまった(笑)。

今の季節のデンマークがどういう気候なのか良く知らないが、日本で言えば桜の花が終わりコートが不要になるこの新緑の季節に神童と呼ばれたあの名ベーシストがその音色のように太い人生をあっけなく終わらせてしまったのかと思うといろいろ考えさせられる。

ニルス・ペデルセンはちょうど10年前に良く聴いていた辺りのジャズである。ジャズのウッドベースのテクニックの事などほとんど解らないのだが、そんな僕でもこの人の演奏は他と違う事がすぐに解るほど超絶な演奏技術の持ち主。彼の速弾きのテクニックはエピゴーネン(猿真似)も許さないほど圧倒的なものであると以前読んだ事がある。しかも彼はその技術を、楽器を始めてかなり短期間で身に付けたようだ。

でも何故彼はその技術を身に付ける事が出来たのだろう?長時間の練習を長年やっている者も世の中には多数いるので、彼だけが練習時間が長かった訳ではないだろう。他の人が理解出来ない効率の良い練習法を知っていたのか?それとも彼の指が他人よりも速く動くものだったのか?

鍼灸や指圧の技術というものは深いものだと思う訳で、例えば身体のある局所を鍼でプスっと刺すと突然身体が軽く楽になったり、逆に急に怠くなったりする事があるようだ。だから身体の型がちょっと異なり神経の繋がり方が微妙に違えば、身体が他人より良く機能するという事がある気がする。ま、そういう事を「天才」と呼ぶのかも知れないが…。

人間の身体というのはそれだけいろんな繊細なものが組み合わさったものだと思う。だから医学がどんなに発達しても、人間は己や増しては他人の身体の事などそんなには理解出来ないのではないかと思う。全体を統一する為にいろんな病名というものがあるが、病気だって細かくみれば人それぞれ全部異なるものではないかと思う時がある。

これが精神医学や神経医学となるとこれ又理解不能なものになると思う。人間の心理というものは身体と同様、或いはそれ以上に理解し難いものだ。

音楽なんかでもそうだ。長く音楽を聴いていると例えば今まで気付いていなかったある「感覚」に突然気付き、それによって今まで好きだった音楽が突然馬鹿らしく思えたり、逆に今まで興味無かった音楽が急に素晴らしいものに思えてきたりする事がある。自分に言わせればその「極意」を知った事によりより深くなったと感じる訳だ。世の中にはその「極意」が多数存在している。多分、壁一つ隔てて自分が一生気付けない極意もあるだろう。

だから僕は自分の趣味以外の音楽を馬鹿にするような発想は嫌いである。あらゆる音楽についてだ。自分には気付けないより深い極意がそこには存在するかも知れないから…。

天国のペデルセン氏も、自分の音楽からこんな事を考える奴がいると知ったら失笑するだろうか…。




にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

catricec62

Author:catricec62
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ