記事一覧

2017/5/29(月)にぃブログ開設10年に当たって

lisa.jpg

今夜の一枚
At Swim/Lisa Hannigan
Lisa Hannigan(vo,g),Aaron Dessner(g),Logan Coale(b),Ross Turner(ds)+additional musicians
2016発表 Hoop Recordings

アイルランドの美形SSW。このアルバムの曲ではないが"Knots"のPVが馬鹿馬鹿しくて特に好きである。月並みだが、最後の"O.K.,Take 2."で笑ってしまう。





さて、今夜は音楽の話題は早々に切り上げて別の話題を書こうかと思っている。

僕がyahooブログで旧ふじにぃブログを立ち上げたのが2007年5月29日。途中FC2ブログに乗り換えたがこれは僕的には引っ越しだと思っている。だからめでたく音楽ブログ開設10年なのである。10年、1ディケイドというのは僕にとって感慨深いものがある。

昔知り合いだったある人がこんな事を言っていた。「自分の選んだ道が自分に合わないと感じても3年は頑張ってみろ」。後年、この3年という期間は実に上手く設定されていると感じるようになった。仕事でも3年というのは一区切りでいろんなものが見えてくる時期だ。ま、自分はその言葉に従わずに3年以内に仕事を辞めたりしてきたが…(笑)。

10年というのは更に一段階か二段階上の区切りとなる。こんな記述も目にした事がある。「どんなに才能が無くても同じ事を10年続けられたらプロだ」。僕は今、このブログを書いて稼いでいる訳ではないし、そんな野望もあまり無いのだけど、読者になってくれる人達をある程度楽しませる事は書けるようになってきたかなという自負は多少生まれてきた。

10年という区切りに今一番書きたい事をと考えていたらたまたま音楽とは関係ない話題になってしまった。

僕は今、ある工事現場で警備員の隊長として働いている。建設会社は大手の某ゼネコンでそこの監督達が現場に駐在している。そこの社員以外でその現場で働いている人達は僕等警備員の他に工事業者や職人の人達である。悪い書き方かも知れないが、トップに一流企業のエリート達がいて、その他は僕等も含め社会の底辺で働いているような人達である。

そこでしばらく働いていて感じるのだが、工事業者や職人の人達は一緒に仕事をしていて実に気持ちが良い。特に各業者の職長を務める人達となるとそれぞれに人を引っ張る力を持っており、他業者ながら感銘を受けている。それに比べて、その大企業の社員達は正直あまり共感出来ない。歯に衣着せずに、いや、キーボードにカヴァー掛けずにに書くと、僕はその大企業とその社員達のやり方が大嫌いだ。いや、更に書くと僕は一般的に大企業とされる会社は概ね大嫌いである。

僕の「大企業フォビア」は何処から来るのか?遡ると断絶した両親に行き当たる。

僕の父親は銀行員だった。母親とは、国内の某大手銀行に勤めていた時代の社内結婚だったそうだ。僕が幼い頃には外資系の某銀行に転職し、その後外資系の銀行ばかり数社を渡り歩いた。世間から見れば「超」が付くほどのエリートサラリーマンである。

だから僕は貧乏という経験をした事が無い。だからそういう人達から見れば苦労をしていない人間に見られる事がある。でも僕はその代わりにうちの家庭特有の苦しい事はいろいろと味わってきたと感じている。

今思えば、僕の家庭はそういうエリート家庭のステレオタイプであったと思う。父親は昭和のバブル期の一流企業のサラリーマン。日曜日も含めてまず家で休んでいるという事が無かった。うちは僕を含めて3人姉弟だが、父親は当然それでも一家を軽く養えるから母親は専業主婦で常に家にいた。だから自分の親からの影響は80%は母親から受けたものだと思っている。僕はその母親からいろんな負の影響を受けてきたが、その事については以前書いた事もあるし今夜の日記とはあまり関係が無いので省略する。

そんなうちの家庭には幼い頃から「大企業思想」が根付いていた。立派な人間になる為にはちゃんと勉強して良い学歴を得なければいけない。そして一流と評価されるような企業のサラリーマンになり、同じようにエリートの女性と結婚して一家の主として支えていかなければならない。子供を作り、良い一軒家に住み、高級な車に乗り、…みたいな事だ。この大企業思想は僕に少なからず重いものを突き付けてきた。

今まであまり書かなかった事を書くと、実は僕はその大企業思想に従い、一流の学歴を得ている。僕の最終学歴はイニシャルで書くとK.O.となる某有名大学の経済学部だ。僕は実生活でもまず自分の学歴は語らない。いや、実はかなり長い間、仕事の履歴書を書く際にランク的にはもっと低い某大学卒業という事で偽っている。僕が自分の学歴を隠すのには幾つかの理由があるがその一つをここで書く。K.O.には高校から進学したが、僕が合格出来たのにはある裏事情があるのだ。

父親が外資系のサラリーマンだった為、その転勤の関係で僕には少年時代に3年間の渡米歴がある。その当時は日本人学校ではなく現地校に通っていた。英語が喋れない状態でいきなり現地の環境に放り込まれた事で当然戸惑いもあったが、そんな事は今となっては大した事ではない。そんな環境が3年も続けば英会話なんぞ自然に身に付くのだ。

中学2年生で帰国して高校受験をしたが、僕は受験勉強の時に英語の教科書を開いた事が無い。勉強しなくても英語のテストなんぞ常に90点以上取れるのだ。全国の高校受験生がこぞって受ける駿台模試でも英語だけは常にトップランクに名前を連ねていた。英語がそれだけ出来れば、数学と国語がまあ人並みに出来ればK.O.ぐらいは合格出来るのだ。そんな境遇だったから、帰国直後の一時期いじめを受けた。今考えれば当然であるが…。英語圏からの帰国子女はいじめられるよね。そんな立場、卑怯だもん。自分の学歴は自分が帰国子女である事に起因するから、それで周りの評価が決まってしまう事に今でも若干の恐れを感じる。

もう一つあまり書かなかった事を書くと、僕は更にその大企業思想に従い、大学卒業後は某一流企業に就職した。僕を知る人は驚くと思うが、当時は2年間一流企業のサラリーマンをやっていた。今なら絶対やらないが…(笑)。入社から1年半経った頃に辞める意思が揺るぎないものになり上司に切り出したが、大企業の正社員たるもの、はいそうですかと簡単には辞めさせてくれない。いろんな人に説得を受け、結局辞めるまでに約半年かかった。最終面談では勤務していた支店の支店長と長い個人面談を行った。勤務地を変える事や職種を変える事など提案されたが、僕が続ける意思が無い事を悟るとその支店長は僕を戒めにかかってきた。「今サラリーマンを辞めたらお前は一生後悔する事になるぞ」。「正社員を辞めるなら毎食カップラーメン一杯の生活くらい覚悟しろよ」。そんな言葉はその後長い間僕に負のプレッシャーを与え続けてきた。

あれからもう20年以上経つが、あの時の決断を後悔した事は只の一日も無いし、幸い今までカップラーメン一杯の生活を強いられる事も無かった。まあ、今時カップラーメンの生活をするなら蕎麦やスパゲッティで自炊しても値段は変わらないしそっちの方が健康的だとは思うが…。全く「カップラーメン美学」に何の意味があるのか!?

あの支店長が僕の大企業嫌いに拍車をかけた張本人だ。近年、大企業社員の自殺が問題になっているが、ある意味あの言葉は僕の命も脅かすものだった。辞める決断はしたものの、あの年齢の自分には正社員を辞める事がどんな生活をもたらすかは全く解っていなかったし、本当に飢え死にする可能性もずっと恐れていた。今明かせばあの辞職は僕にとって半分自殺であった。だって野垂れ死ぬかも知れない環境にあえて飛び込むんだもん。半分自殺だよね。

今思えばあの支店長の言葉は忠告でも何でもない。自分が会社を辞めた事によってそういう危機を味わったから他人にはそういう苦しみを経験させたくないとかそういう事じゃないもん。絶対そんな経験した事ないよ、あの人。

結局、大企業のサラリーマンってそういうものだ。誰もあんな事を望んでやっている訳ではないのだが、社会人の義務と思ってやっている訳で、だから彼等はそれが義務でなくなる事を極端に恐れる。自分等の人生が否定されてしまうから。だから彼等はそれ以外の生活を歩むものを徹底攻撃する。でもそれが仕事以外にとんでもない苦しみを他人に与える。殺人罪に近い。

自分が両親と断絶した理由はいろいろと複雑だが、理由の一つにその大企業思想がある。これを書くと「そんな事で両親と縁を切る必要があるのか!?」と唖然とされるが、僕は書きたい。場合によってはある。また悪い書き方かも知れないが、大企業思想は宗教信仰と似た部分がある。例えば自分の両親がある宗教の熱心な信者である場合、それは両親とも同一の宗教である場合がほとんどだと思うが、そして自分はその宗教に共感出来ない場合、両親と絶縁して連絡も断ち切らなければ生きていけない事も有り得ると思うが、大企業思想もそういう面を持っているのだ。僕の両親の根底にあるその考え方は僕には変えられないと思う。

五月病の季節。大企業を辞めたいと悩んでいる者も多いと思う。自殺を考えている者だっているだろう。あの支店長に対抗して僕は書きたい。辞めるのはアリである。辞めるのが不可能なら、それで死ぬ事を考えるのならあらゆる他の可能性を考えてみる価値はあるだろう。僕みたいに両親から逃げる事。辞表も出さずに離島に逃避行したりや国外逃亡してインド辺りに行くのも面白そうだ。上司を殺したり会社を爆破する事もアリだが、僕の経験上、他人を攻撃してもあまり幸せにはなれなそうだ。とにかく死ぬ前にいろんなあり得ない可能性を考えてみるのは面白い事だ。


にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ 女性ヴォーカルへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

catricec62

Author:catricec62
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ